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    Categories: コラム

薄毛・・あきらめる前に病院へ 

薄毛の旦那さんと外国人妻

以前、一般の視聴者でもある新婚カップルを募集、スタジオに招いて馴れ初めや夫婦のエピソードを話題に、おもしろおかしく盛り上がる某有名テレビ番組(ここまで申しますとわかるかたもおられるでしょう(笑))を観ておりましたところ、旦那さんが日本人、奥さんがロシア人の新婚夫婦が出てきました。おもしろい話が展開され、盛り上がっていった中で、ふと司会者が「しかし奥さん、この旦那のどこが良かったの?」と話を向けました。その旦那さんは(たしか30代中ごろか後半だったと思いますが)前頭部から頭頂部にかけて髪が無く(側頭部は黒々として髪はフサフサです)ほぼサザエさんのお父さん・波平さん状態だったかと・・・。奥さんは、旦那さんの誠実さ、性格の良さを話していた一方で、(司会者のねらいでもある旦那さんの薄毛、容姿について)「ロシアではハゲて1人前」と、自信を持って語りました。思わず心の中で「へーっ」と感心、司会者も「あー(なるほど)」と感心した次第です。

ハゲてもしかたない、とあきらめるしかないのか

テレビ番組の旦那さんは、薄毛でも重く悩んだりせず、堂々と生活を送り、みごと結婚というゴールにたどり着くことができました。しかし実情は、なかなかそんな人ばかりではないでしょう。想像の域を超えませんが、ロシア人女性と結婚できた、この旦那さんも、薄毛が顕著になりはじめたであろう20代か30代前半のもっと若かりし時期には思い悩んだかもしれません。なんとかしようと市販の育毛剤や育毛シャンプーを試してみたものの、たいした効果もなく、現在に至った・・・というところかもしれません。たまたま(!?)理解ある、内面をみてくれるすばらしい女性に出会えたのは幸運といえましょう。外国人男性は薄毛の人が多い、というデーターもありますから、外国人女性は日本人女性ほど薄毛に違和感はないのでしょうか(笑)(「世界、薄毛人口」などでネット検索してみるとすぐに出てきます、よろしければ検索してみてください)。

適切な薄毛治療を行ったか

「髪の毛が薄くなってきた」と自覚しているにもかかわらず、医療機関を受診せず、「何もしない」「市販薬でケアした」等々、興味深いアンケート結果があります。2015年に男性型脱毛症治療薬「フィナステリド錠0.2mg」「フィナステリド錠1mg」を発売したファイザー株式会社が、同年に行った「男性型脱毛症および男性のQOL疾患に関する意識調査」です。日本国内では2005年12月にフィナステリドの先発医薬品「プロペシア」が発売されておりました。この成分では、ファイザー社のものが国内で初めての後発医薬品となりました。当時の調査結果を抜粋してみましたのでご覧ください。

何もしない人が6割も!!!

あなたが気にしていることについて、医療機関を受診したり、周囲の人に相談しましたか。それとも ご自身でケアされていますか。それぞれについて、あてはまるものをすべてお選びください。

※「かなり気にしている」「気にしている」「あまり気にしていない」「まったく気にしてない」の中から「かなり気にしている」「気にしている」と答えた方にさらにした質問。ファイザー株式会社が2015年3月に全国の30歳以上70歳未満の男性一般生活者800人に対して実施したインターネット調査。ファイザー社ホームページ、2015年プレスリリース掲載資料より抜粋。

上記の調査結果から特筆すべきは、髪が薄くなってきたと気になっているにもかかわらず、「何もしない」人が61%もおり、医療機関を受診した人にかぎっては2%にも満たないということです。テレビ出演の男性が適切な薄毛診断と治療を受けていたかどうかは不明ですが(上記の調査結果からも受診していない可能性が高いでしょう)、フサフサとまではいかなくとも、もう少し髪の毛が残せていたかもしれません。

悩んでいる時間もお金も、もったいない

2015年の調査結果とはいえ、医療機関側の告知不足も否めません。人気お笑いコンビによるAGA(エージーエー、男性型脱毛症)のテレビCMが一時期流れておりましたが、継続的な取り組みが必要かもしれません。薬局・ドラッグストアやインターネット通販サイトでも検索しきれないくらいの情報が氾濫しています。中には臨床試験によるデータを公表せずに個人の感想の域を出ない、高額な商品もあるようです。外用薬が多いようですが、最も効果的な医薬品は医療機関でしか手に入りません。使用方法も含め、AGA治療専門クリニックでの処方が得策です。とりわけ内服薬に関しては直接口から体内に入るものですから、医療機関での処方が安全かつ安心です。

薄毛治療 最前線の医療機関で最新情報も!

2005年に日本国内初、厚生労働省認可の薄毛治療内服薬「プロペシア」が、当時の万有製薬(現 MSD社)より発売されました。ネットにも情報が氾濫し、副作用などを懸念する声もありましたが、既にアメリカでは1997年に認可されており、プロペシアは実績ある薬でした。こういった情報もAGA治療専門の医療機関であれば簡単に手に入りますし、医師に質問もできるわけです。ご存じのとおり、日々医学は進歩しています。間違った情報を鵜呑みにしたりせず、確かな情報を得ることのできる、AGA治療専門のクリニック受診をお勧めします。