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ザガーロのジェネリック「デュプロスト」

「デュプロスト」とは

2015年9月に、AGA治療薬として「ザガーロ」の製造販売が承認されました。日本国内において、AGA治療薬としては「プロペシア(フィナステリド)」に次いで2番目の経口薬です。

そのザガーロのジェネリックである「デュプロスト」はインドののシプラ社が製造を行っています。

シプラ社はインドのマハラ―シュトラ州ムンバイに本社を構えている大手製薬会社であり、ED薬のシアリスのジェネリック「タダシップ」プロペシアのジェネリックである「フィンペシア」や「フィンカー」などの販売元として有名です。その他にも、一般医薬品、抗がん剤、抗生物質、抗エイズ剤、糖尿病薬、心疾患薬、喘息薬、関節炎薬、動物用のヘルスケア用品など多岐に渡り、北米・南米・ヨーロッパ・アフリカ・中東・アジアなど様々な国に輸出しています。

創業は1937年、現在は2万人以上の従業員を雇用しているインド屈指の大企業であり、会社の規模や製造する医薬品の種類からみても、信頼性の高い製薬会社と言えます。

「デュプロスト」の効果

「ザガーロ」や「デュプロスト」といったAGA治療薬の主成分である「デュタステリド」は基本的な作用は「プロペシア(フィナステリド)」とほぼ同様です。

AGA(男性型脱毛症)の原因は「DHT(ジヒドロテストステロン)」という男性ホルモンが原因とされています。このDHTを生み出すのは「テストステロン」と「5αリダクターゼ」という酵素が非常に大きく関わってきます。テストステロンは男性であれば誰もが多く分泌しているものですが、このテストステロンは5αリダクターゼと結合することにより、より強力な「DHT(ジヒドロテストステロン)」に変換されてしまいます。

DHT(ジヒドロテストステロン)が増えてしまうと…

DHT(ジヒドロテストステロン)が増加してしまうと、身体の異変やトラブルが起きやすくなります。

①前立腺肥大症

前立腺の組織の肥大化が招いて起きてしまう「前立腺肥大症」はDHTが一因でもあります。前立腺細胞に取り込まれたテストステロンが5αリダクターゼの作用によりDHTに変換されてしまうと、前立腺細胞の増殖を招き、前立腺肥大症になってしまいます。

②ニキビの増加

ニキビは皮脂の過剰分泌によって起こってしまう肌トラブルですが、男性ホルモンには皮脂を過剰に分泌させる働きがあります。男性ホルモンの一種であるDHTには同じく男性ホルモンのテストステロンより10倍以上の活性を持つことから、肌に与える影響もとても大きくなってしまいます。

②AGA(男性型脱毛症)の原因

AGAはテストステロンがDHTに変換することにより発症する脱毛症です。DHTは髪の根本にある「アンドロゲン受容体」と結合することにより、毛髪の成長を抑制したり皮脂を過剰に分泌し髪の毛の育成に悪影響を及ぼします。それにより、髪の毛のサイクルが早くなっていき、髪の毛が減っていくというのがAGAのメカニズムです。

デュプロストの作用

プロペシアの主成分であるフィナステリドやデュプロストの主成分であるデュタステリドは5αリダクターゼを阻害する作用があり、結果的にAGAの原因でもあるDHTの生成を抑えることができます。また、5αリダクターゼのⅠ型のみを阻害するフィナステリドに対してデュタステリドはⅠ型とⅡ型の両方を阻害することが出来るのが特徴でもあります。

「デュプロスト」の服用方法

デュプロストは水や白湯などと一緒に1日1回1錠服用します。飲むタイミングなどは決められていませんので食前でも食後でも服用することが可能です。血中濃度を安定させるために、毎日同じ時間に服用した方が効果が上がるとされており、特に就寝前には体内の成長ホルモンが活発に分泌されるため、発毛効果をより高める為には就寝前に服用すると良いでしょう。また、1日につき2錠を超えて服用することは認められていませんのでご注意ください。

 

「デュプロスト」副作用と注意点

「デュプロスト」の副作用

・ED(勃起不全)

・射精障害

・性欲減退

などが主な副作用として報告されています。しかし、2010年と2014年の臨床試験ではプラセボ(偽薬)とデュタステリドで試験を行ったところ、デュタステリドが入ってないプラセボ(偽薬)を服用していた患者にもデュタステリドと同じようにEDなどの副作用が現れたと報告がされています。なぜプラセボ(偽薬)なのに副作用が現れたのか、それは「思い込み(プラシーボ効果)」にあります。

人は「思い込み」に弱いもので、これは治療薬だ!と思い込めばラムネでもそれなりの効果が発揮されますし、あらかじめ「これは偽薬です」と聞かされていれば、本物の治療薬だとしても効果は発現されない、そんなものなんです。なので重要なのは「副作用」を意識しないことがとても大切です。

「デュプロスト」の注意点

・妊娠中や授乳中の女性が触れる事。

・子供が触れる事

・主成分であるデュタステリドに対して過敏症・アレルギーのある方。

・肝機能障害や肝臓に持病を抱えている方。

・併用禁忌薬と併用してデュプロストを服用する事。