プロペシアの効果を徹底解明!

AGAと飲酒

2018.07.05

古くから「酒は百薬の長」といわれていますが、残念ながらAGA治療には当てはまりません。適量であれば頭皮の血行促進などの良い効果もありますが、度を越えた飲酒はAGAの原因となり得ます。また、AGAだけでなく、高血圧、肥満、糖尿病など、生活習慣病のリスクを増加させる要因にもなります。これからAGA治療を考えている、または現在AGA治療中でよくお酒を飲むという方は特に注意が必要です。今回はAGAと飲酒の関係性について記述していきたいと思います。

AGAとは

AGAはAndrogenetic Alopeciaの略語で、日本語では男性型脱毛症と呼ばれています。思春期以降に額の生え際や頭頂部、もしくはその両方から薄毛が進んでいく症状を表します。20~30代までを「若年性脱毛症」40~50歳代までを「壮年期脱毛症」と区別して呼ぶこともあります。現在日本ではおよそ1300万人もの男性がAGAの症状に悩んでいるといわれてます。最近抜け毛が増えた、頭皮が脂っぽく感じる、地肌が透けて見える、髪の毛がセットしにくくなった、などの自覚症状がある場合、AGAが進行している可能性があります。AGAは進行性の疾患ですので、適切な治療を行わず放置してしまうと、抜け毛が増え、髪全体のボリュームも落ちてしまいます。
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過度な飲酒は薄毛を進行させる

飲み会などでついつい飲み過ぎてしまい、二日酔いや悪酔いで苦い経験をされたことはないでしょうか。二日酔いや悪酔いの原因は「アセトアルデヒド」というアルコールが分解される過程で発生する有害物質です。AGA治療において問題となるのは、アセトアルデヒドがAGAの原因となるDHT(ジヒドロテストステロン)を増加させてしまう点にあります。

アルコールは肝臓で、ADH(アルコール脱水素酵素)の働きによりアセトアルデヒドに分解され、さらにALDH(アルデヒド脱水素酵素)により無毒な酢酸へと変化させます。アルコールを過剰に摂取してしまった場合、肝臓がアセトアルデヒドを分解しきれず、分解しきれなかったアルコールは冠静脈から心臓へ送られ、全身を循環し、二日酔いや悪酔いを引き起こします。ALDHでアセトアルデヒドを分解しきれなかった場合、ビタミンBやアミノ酸を消費します。ビタミンBが欠乏すると皮膚の代謝が悪化し、頭皮環境に悪影響を及ぼします。アミノ酸が減少すると、髪の毛の形成に必要なケラチンが生成できなくなり、結果的に髪が細くなり、抜けやすくなってしまいます。

AGAの原因物質DHT(ジヒドロテストステロン)

ジヒドロテストステロンはAGA患者にとっては大敵となる、悪玉ホルモンです。アルコールの過剰摂取などによりジヒドロテストステロンが増加してしまうと、毛母細胞の働きが低下し、髪の毛が細く、抜けやすくなり、AGAの進行に繋がってしまいます。ジヒドロテストステロンを抑制するプロペシア(フィナステリド)やザガーロ(デュタステリド)などの5α還元酵素阻害薬を用いたAGA治療ではテストステロンと5αリダクターゼの結びつきを阻害することでジヒドロテストステロンの産生を抑制し、AGAの進行を食い止め、発毛を促します。

お酒は「適量」に留めておきましょう

普段からよくお酒を飲む方がいきなり禁酒するのはなかなか難しく、かえってストレスの原因にもなります。ストレスも薄毛の原因の一つとなりますので、お酒は適度にたしなむ程度がベターといえます。では適度な酒量とはどの程度を指すのでしょうか。厚生労働省が推進する国民健康づくり運動「健康日本21」によると、1日平均純アルコールで約20gが「節度ある適度な飲酒」とされています。酒類別では、ビールであれば中瓶一本分相当(500ml)、アルコール度数14度のワインで1/4本(約180ml)アルコール度数15度の日本酒で1合(180ml)、アルコール度数25度の焼酎では0.6合(約110ml)、アルコール度数43度のウイスキーではダブル1杯(約60ml)が適量とされています。ただし、女性や高齢者の場合この基準値よりも少なめを適量と考えるべきでしょう。また、その日の体調や健康状態にも左右されるため、適量はあくまで目安として捉えた方が良いかもしれません。
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生活習慣の見直しとAGA治療

今回は飲酒とAGAに関係について述べましたが、日々の生活習慣の中で、栄養バランスの偏った食事や睡眠不足、運動不足、喫煙など、AGAの要因となり得るものは多岐に渡ります。日常生活の中で少しでも心当たりのある方は今一度生活習慣などを見直してはいかかでしょうか。それでも抜け毛、薄毛が改善されないようであれば専門のクリニックを受診し、医師の診察を受けましょう。繰り返しになりますが、AGAは進行性の疾患です。少しでも早い対策を講じることがAGA治療においては最も重要であり、薄毛改善への第一歩となります。飲酒量を抑えつつ、医師と相談の上、プロペシア(フィナステリド)等の治療薬の服用を検討してください。
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