プロペシアの効果を徹底解明!

ミノキシジル外用薬「カークランド」

2018.09.27

AGA治療における基本薬はプロペシアの成分名「フィナステリド」、そして成分名「ミノキシジル」は、どの医師でも処方する第一選択薬です。日本皮膚科学会が発行する「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年度版」では男性における推奨度A、推奨文「強く勧める(男性型脱毛症5%ミノキシジル、女性型脱毛症1%ミノキシジル)」であり、治療データなど論拠と共に掲載されています。今回は、ミノキシジルのジェネリック外用薬「カークランド」をご紹介したいと思います。

カークランドとは

 

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カークランドとは、アメリカの大手スーパーCOSTCOのプライベートブランド「カークランド・シグネチャー」に由来します。元々カークランドという呼称は、1987年から1996年までにコストコの本社があったワシントン州カークランドという地名に由来します。カークランドシグネチャは良質な製品を低価格で提供することをモットーとして掲げており、トイレットペーパーや衣料用洗剤、ジーンズや補聴器、食料品、オフィス用品など生活に必要な製品を取り揃えています。その中で、健康美容用品の中に、ミノキシジルジェネリック外用薬「カークランド」も存在しています。ただし、カークランドミノキシジルは、アメリカ食品医薬品局(FDA : Food and Drug Administration)の認可を得てアメリカ国内では流通販売されていますが、日本では厚生労働省が許可しておらず、残念ながら日本国内ではコストコによる直接販売はしておりません。

ミノキシジルについて

ミノキシジルとは、1960年代にアップジョン社(Up-john)によって開発された医薬品です。元々は降圧剤として開発されていましたが、臨床試験の結果、増毛効果という副作用が認められ、1980年代にAGA治療薬「ロゲイン(Rogaine)」として販売されました。日本では大正製薬が一般医薬品として、製品名「リアップ」として日本で独占的に販売されています。

ミノキシジルの効果

ミノキシジルは頭皮に塗布すると毛乳頭細胞の毛細血管を拡張させ、血行を改善します。詳しく述べましょう。まず毛髪には大きく分けて3つの周期である「成長期」「退行期」「休止期」というヘアサイクルが存在します。AGAの原因は、男性ホルモンであるテストステロンが、頭部に存在する5α還元酵素と結びつき、より強力なジヒドロテストステロン(DHT)に変化する事によって引き起こされます。DHTは、毛乳頭細胞に接触すると、細胞死(アポトーシス)を引き起こすTGF-βという酵素が放出され、毛髪の「成長期」を短くしてしまい、その結果毛髪が太くなる前に脱毛してしまいます。この状態こそAGAの原因です。ちなみにプロペシアは、2型5α還元酵素に働きかけDHTと5α還元酵素が反応しないように受容体(レセプター)に蓋をします。ミノキシジルの作用機序は、頭部に塗布すると毛乳頭細胞付近の動脈毛細血管を拡張し、血行を改善します。さらに、毛母細胞のアポトーシスを抑制し、成長期を延長する効果があります。増毛効果に関しては、人間のみならず、サルやラット、マウスにも認められた作用です。

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ジェネリック医薬品とは

ジェネリック医薬品とは、特許権が切れた新薬に対する後発医薬品を指す言葉です。研究開発費などを拠出する必要がないので、先発医薬品に比べコストを下げることが可能です。ミノキシジルは開発から実に30年近く経過し、すでにアメリカでは特許が切れており、ジェネリック医薬品としてカークランドなどのミノキシジル外用薬が登場しています。日本においても、大正製薬が「ロゲイン」の国内特許権を保有しており商品名「リアップ」として長年日本での独占的販売権を有していましたが、その特許も20年間で切れたので、シャンプーメーカーのアンファーが、ミノキシジル外用ジェネリック医薬品「スカルプD メディカルミノキ5」として販売しております。日本国内において先発品「リアップ」と後発品「ミノキ5」の価格を比較しても顕著な違いがありませんが、アメリカは自由市場経済なので、ミノキシジル・ジェネリック医薬品と言っても千差万別です。例えばミノキシジルの他に発毛作用のある成分や亜鉛等を含んだ高価格帯の外用薬から、ミノキシジル後発品として価格をできる限り下げた廉価版などがあり、ネット上を探してみるのも面白いかもしれません。

個人輸入には気を付けましょう

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このような海外医薬品は主に個人輸入により購入する機会がありますが、大手製薬会社の調査によると、ネット上で流通する実に6割以上が偽薬であるようです。個人ではどうしても、信用できる海外の取引先を調査するにも限界があります。さらに、偽薬を服用してしまった場合には健康被害も予想され、その場合は医薬品副作用救済制度は利用できず、完全に自己責任となります。健康被害に遭わない為には、本サイトが紹介しているユナイテッドクリニックなど、男性専用クリニックなどの医療機関で専門医による診察をお薦め致します。

 

 

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